[メソッド] は、スキャナのイメージ キャプチャ/デジタイズ方法に適用されます。組み込まれている原稿のタイプの設定テンプレートの [メソッド] のデフォルト設定は、その対象である原稿の種類に最適に設定されているため、変更しないでください。
この設定は、[コピー] タブから直接設定できます。[明るさ] のデフォルト値は0に設定されていて、この値はほとんどの原稿に適しています。この値を変更して、コピーを明るく (正の値) または暗く (負の値) して、不鮮明またはかすれた原稿を補正することができます。
[鮮やかさ] は、色の彩度、つまり色の強さを表します。[鮮やかさ] の値を大きくすると、[鮮やかさ] の値が小さい同じ色に比べて色の彩度が強くなります。正の値を指定すると彩度が高くなり、負の値を指定すると彩度が低くなります。
イメージのキャプチャ中にコピーのカラー バランスを調節できます。赤、緑、青の3つの明度は、それぞれ個別に調節できます。色の量の変更は、色全体のバランスに影響を与えます。通常、3つの明度を同じレベルにすると最適な結果が得られます。プレビューでさまざまな効果を試してください。
色の全体量を減らす場合は負の値を選択し、増やす場合は正の値を選択します。
[黒レベル] は、暗いグレートーンを完全な黒に変更するのに使用します。
たとえば、テキストと図が混在するブローシャをコピーしている場合、テキストは、黒に見えるが実際には暗いグレートーンである色にデジタル化されます。プリンタはこのグレートーン データを処理する際に、原稿のテキストをハーフトーン パターンで印刷します。つまり、黒の塗りつぶしではなく、まばらなドットで印刷します。
[黒レベル] の値を増やすことで、テキストを完全な黒でコピーして、はっきりと表示することができます。
グレーだけではなく他の暗い色も黒に変換されて小さな暗い点が現れることがあるため、[黒レベル] オプションは注意して使用してください。
[白レベル] は、バックグラウンドが完全な白ではない原稿で使用します。 バックグラウンドを完全な白にする場合は、[白レベル] に小さい値を指定します。 [黒レベル] の場合と同様、[白レベル] も注意して使用する必要があります。 [白レベル] の値を変更することで、他の明るい色に影響が出ることがあります。
[黒レベル] と [白レベル] はどちらもしきい値として機能します。つまり、この値より小さいまたはこの値より大きいピクセルが設定の影響を受けます。 しきい値は、0〜255の明るさの値で決定します。 [黒レベル] のデフォルト値は0で、[白レベル] のデフォルト値は0です。
例:
原稿のコピーが完了し、テキストをより黒くし、背景をより白くして品質を向上させるとします。
- この場合、[黒レベル] の値をデフォルト値の0から大きくします (たとえば25にします)。これで、明るさの値が小さいピクセルは黒になります。
- [白レベル] の値をデフォルト値の0から大きくします (たとえば25にします)。これで、明るさの値が大きいピクセル (230〜255) は白になります。
[シャープ/ぼかし] オプションにより、線をシャープにすることができます。シャープ機能は、イメージのエッジを識別して彩度を高めます。
ぼかし機能は、色を合成して、イメージをキャプチャする際の不要なノイズを排除します。多くのイメージがディザを使用して作成されています。ディザは、原稿の各色を表すのに使用しますが、これにより不要なノイズがイメージに現れるようになります。ぼかし機能により、不要な中間色が排除され、色の変化が滑らかになります。白黒コピーでは、ぼかし機能によりシャープな中間階調が排除され、グレーのディザが滑らかになります。
ぼかし機能はシャープ機能の逆の機能ではありません。シャープ機能はイメージの端にだけ適用され、ぼかし機能は色またはグレートーン領域全体に適用され、それらを滑らかにします。
ヒント:シャープ機能とぼかし機能を一緒に使用すると、イメージ品質が向上します。まず、ぼかし機能を使ってイメージのノイズを排除し、その後シャープ機能でイメージをシャープにします。
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